孫が遊びに来たら試して!空間心理を活用した心地よい子供スペースの作り方
孫が遊びに来たら試して!空間心理を活用した心地よい子供スペースの作り方
お子様が独立され、ご夫婦お二人での生活になられたお部屋に、お孫さんが遊びに来られる機会が増えた方もいらっしゃるかもしれませんね。お孫さんの笑顔を見るのは何よりの喜びです。
「せっかく来てくれるなら、孫が安全に、そして心地よく遊べる場所を作ってあげたいな」とお考えになることもあるのではないでしょうか。でも、大掛かりな模様替えは大変だし、どこから手をつければ良いか迷ってしまいますよね。
実は、専門的な知識がなくても、空間心理の考え方を少し取り入れるだけで、お子様にとって安心できて、創造性も育まれるような心地よい空間を手軽に作ることができます。この記事では、お部屋の「配置」や「色」に焦点を当て、お孫さんが笑顔で過ごせるスペース作りのヒントをご紹介します。
空間心理とは?心地よい空間がお子様の心に与える良い影響
空間心理とは、人がどのような空間で過ごすかによって、心や行動がどのように影響されるかを探る考え方です。大人だけでなく、お子様の心にも空間は深く関わっています。
お子様にとって心地よい空間とは、まず「安全で安心できる場所」です。そして、自由に探索したり、想像力を働かせたりできる「楽しい場所」であることも大切です。
このような空間で過ごすことは、お子様の心にポジティブな影響を与えます。例えば、安心できる空間は落ち着きをもたらし、自由に遊べる空間は好奇心や創造性を育むと言われています。
手軽に始める!配置の工夫で安心・楽しい空間に
大掛かりな模様替えをしなくても、家具の配置を少し変えるだけで、お子様にとってより安全で遊びやすいスペースを作ることができます。
1. 安全を第一に考える配置
お子様は予測不能な動きをすることがあります。まずは、怪我につながりやすい場所から離して遊び場を確保しましょう。
- 角ばった家具の近くを避ける: テーブルや棚の角は危険です。遊びの中心となる場所からは離すか、コーナーガードなどを活用すると安心です。
- 倒れやすいものの周りを空ける: 高い場所にある不安定なものや、簡単に倒れてしまう家具の周りでは遊ばせないようにします。
- 見守りやすい場所を選ぶ: ソファに座りながら、またはキッチンに立ちながらでも、お子様が遊んでいる様子が見やすい場所に遊び場を作ると、大人も安心して見守ることができます。リビングの一角など、目が届きやすい場所が良いでしょう。
2. 遊びのスペースを「ゆるやかに区切る」
特別な子供部屋がなくても、ラグやマットを敷くだけで「ここは遊び場だよ」というスペースを視覚的に作ることができます。
- ラグやプレイマットを敷く: フローリングの上に肌触りの良いラグやクッション性のあるプレイマットを敷くと、安全なだけでなく、お子様もここが自分のスペースだと認識しやすくなります。
- 家具でゾーニング: 本棚や低めの収納家具などで、遊び場と他のスペースをゆるやかに区切ることもできます。完全に仕切るのではなく、少しだけ境界を作るイメージです。
3. 「隠れられる場所」を作る工夫
お子様は、狭い場所や囲まれた場所を好むことがあります。これは安心感を得られるためと言われています。
- 家具の隙間を活用: 安全な家具の隙間や、テーブルの下などに、ブランケットなどを置いて秘密基地のような雰囲気を作るのも喜ばれます。
- 小さなテントやハウス: もし置くスペースがあれば、子供用の小さなテントやプレイハウスは、お子様の特別な場所となり、想像力を刺激します。
色の魔法を使う!心地よさと楽しさをプラス
空間の色は、人の気分に大きく影響を与えます。お子様向けの空間には、安心感や楽しさを感じさせる色を取り入れてみましょう。
1. 落ち着きと安心感を与える色
ベースの色には、ベージュやアイボリー、薄いグリーンやブルーといった、落ち着いたトーンの色がおすすめです。これらの色は、お子様に安心感を与え、遊びに集中しやすくなる効果が期待できます。
2. 遊び心と楽しさを加える色
ラグやクッション、おもちゃ箱、絵本など、小物の色に明るく楽しい色を取り入れると、空間に活気が生まれます。
- アクセントカラーを使う: 原色をたくさん使うと落ち着かない空間になってしまうこともあります。赤や黄色、オレンジなどの明るい色は、クッションカバー、ブランケット、おもちゃの収納ボックスなど、限られたアイテムで使うのがおすすめです。
- 壁にアートを飾る: 子供向けの可愛らしい絵や、お子様と一緒に描いた絵を飾るのも良い方法です。色使いで空間が明るくなります。
- ウォールステッカーを活用: 壁の一部に貼ってはがせるウォールステッカーを貼るのも、手軽に雰囲気を変える方法です。動物や植物など、お子様が喜びそうなデザインを選ぶと良いでしょう。
小さな工夫から始めてみましょう
ご紹介したアイデアは、どれも大掛かりな工事や模様替えを必要としない、比較的手軽に試せるものばかりです。
まずは、リビングの一角にラグを敷いて遊び場を定め、おもちゃを収納する箱の色を明るいものに変えてみる、といった小さな一歩から始めてみるのはいかがでしょうか。
お孫さんの成長に合わせて、遊びたいおもちゃの種類が変わったり、興味を持つものが変化したりするでしょう。その都度、必要に応じて配置や小物を少しずつ見直していくのも良いかもしれません。
まとめ
空間心理の考え方を活かして、お孫さんのための心地よいスペースを作ることは、お子様の安心や成長をサポートするだけでなく、見守る大人にとっても、より穏やかで楽しい時間につながります。
特別な子供部屋がなくても、今あるお部屋の中で、配置や色の工夫によって、安全で楽しく、そして心が落ち着くような温かい空間は作れます。
お孫さんが笑顔で過ごせる居心地の良い場所で、素敵な家族の時間をたくさんお過ごしいただけたら嬉しいです。